最初は、私も「家族仲良く」が理想でした。介護が始まるまでは義兄家族とも関係は良好。
義母のことも、みんなで協力して支え合えたらと思っていました。
けれど、現実はそう簡単ではありませんでした。
義母が喜ぶのは「義兄たち」からの電話
義母は、義兄や義姉からの電話がかかってくると、本当にうれしそうでした。
声のトーンまで違う。
一方で、私や夫からの電話には「〇〇持ってきて。」「〇〇ができていない。」とそっけない反応。
私の中で少しずつ違和感が積もっていきました。
同じ“家族”なのに、扱いの温度差をはっきり感じてしまう瞬間が増えたのです。
私たちは精一杯のことをしているのになんで義兄家族ばかり大切にするの?
先日入院する際に夫が仕事を休んで義母に付き添ったのに義母からはこの子は昔から出来が悪く、義兄はものすごく優秀だったと付き添いの看護師さんに話し、認知症になり悪気はないのかわかりませんが、それを聞かされた夫は怒りと悲しみでとても疲れてしまっていました。
「あちらは忙しい、こちらは暇」という固定観念
義兄たちは共働きで義兄は管理職をしていたり、子どもも大企業に就職しています。
義母の中では、彼らは「都会で働く忙しくて立派な人たち」。自慢な家族なんです。
一方で私たち夫婦は、近くに住んでいるから「頼りやすい存在」。
つまり「暇だからやって当然」という認識でした。
頼られるのは嫌ではない。
でも、“感謝より当然”という空気は、心にじわじわとストレスを溜めていきました。
何かと理由をつけて義兄たちにはお金を送っていることにも不満がありました。
義兄夫婦との距離が険悪になっていく
義母の介護が必要になった頃、
「もっとかかわってやれ」と、あっさり言われたことがあります。
・・・「これ以上無理でしょ」
それ以降、私の中で何かが切れたように感じました。
義母が義兄に私たちへの不満を言っていたのでしょう。
ある義兄から夫に電話が。
「義母も寂しいんだよ。旅行にでも連れて行ってやれ」と言う義兄の言葉にも猛反発!
今の状況でできるはずないのに・・。何もわかっていない義兄。
夫も義兄からの電話を避けるようになりました。
義姉とも距離を取るようになり、会話も減り、
義兄夫婦とは顔を合わせてもぎこちない空気に。
「家族なのに」
そう思う気持ちと、「もう無理に仲良くしなくていい」という安堵が混じっていました。
介護はともすると兄弟仲も悪くなることがありますね💦
今だから言えること
人付き合いも、家族の関係も、
「がんばって距離を近づけよう」とするほど苦しくなる時があります。
私はいま、無理に“いい人”を演じることをやめました。
「距離を取ることも、立派な関係のひとつ」だと、ようやく思えるようになりました。
💬まとめ
- 義母が誰に心を開くかは、私の努力では変えられない。
- 義兄夫婦とは“適度な距離”を保つことで、むしろ関係が安定する。
- 「関わりすぎない勇気」も、大切な愛情の形。
夜中の呼び出しも、病院への付き添いも、買い物も、書類の手続きも。
その一つ一つを、私たちは毎日の暮らしの中でこなしていた。
実際に手を動かすのはいつも限られた人になりがち。
「義母が機嫌良くてよかった。」
そのよかったの裏に、どれだけの現実があるかを知らない。
「義母が寂しいと電話してくる。どういうことだ?」
その裏に私たちも言いたいことが山ほどある。
いくら電話で伝えても伝わりにくいのは仕方ないこと。近くの介護者と遠くの身内、共通理解する難しさを感じます。
義兄を責めたい訳ではないけれど、「いつもありがとう」とそっと見守ってくれることを望んでいました。

コメント